〜1幕〜
むかしむかし、
とある国で、お父さんとお母さんと女の子が仲良く幸せに暮らしていました。
ところがある日、心優しいお母さんは病気で亡くなってしまいました。
女の子もお父さんも とても悲しみました。
それでも女の子は明るさを失わず、大好きなお父さんと暮らしていこうと しますが、
心の弱いお父さんはお母さんを失った悲しみから、逃げ出したくなり、どんどん お酒におぼれていきました。
女の子をかわいがっていた優しいお父さんは、すっかり変りはて、 ある日、新しいお母さんと結婚してしまいました。 新しいお母さん(継母)は、二人の娘を連れてやってきました。
継母と二人の姉たちはとても いじわるです。
女の子の美しさをねたんでいたのです。女の子は、継母と姉たちにいじめられ 家事をすべてやらされて、まるで召使のように扱われました。
冬はとても寒く、女の子は暖炉に 残ったまだあたたかい灰をかぶって暖をとりました。
継母と姉たちは、そんな女の子をあざ笑って 「シンデレラ(灰かぶり)」と呼びました。
あるとき、お城で舞踏会が開かれることになり、シンデレラの家にも招待状が届きました。
どうやら、王子がお妃をさがすための舞踏会のようです。
姉たちは、ダンスの先生を呼んで 猛特訓を始めました。
シンデレラも舞踏会に行きたかったのですが、
もちろん継母と姉たちが 一緒に連れて行ってくれるわけがありません。
舞踏会の準備をしている姉たちが喧嘩を始めると、そこに粗末な身なりをした老婆が現れました。
気の毒に思ったシンデレラは、老婆に優しく接し、
大切にしていたお母さんの形見の靴まで あげてしまいました。
準備が整い、継母と姉たちは綺麗に着飾り、シンデレラを置き去りにして、お城にでかけて しまいました。
ひとりぽつんと残されたシンデレラが舞踏会の楽しい様子を思い浮かべながら、ダンスを踊って いると、先ほどの粗末な身なりの老婆が仙女となって現れました。
仙女は魔法で、シンデレラの お母さんの形見の靴を、
まばゆく輝くガラスの靴に変え、美しいドレスとともにに渡してくれました。
シンデレラは舞踏会へ行けることになったのです。
仙女がシンデレラに命じたことは、たった一つ。
それは、「真夜中の12時の鐘が鳴る前に帰ること」でした。
仙女の忠告は必ず守ると約束し、 シンデレラは舞踏会へ送りだされました。
〜2幕〜
お城では、着飾った淑女たちが宮廷舞踊を繰り広げていました。
ファンファーレが鳴り響き、 王子が登場すると、舞踏会はひときわ賑やかになりました。
そこへ、シンデレラが現れると あまりの美しさにみんなくぎづけになりました。
美しく着飾ったシンデレラはまるで王女のように 気品があり、継母や姉たちも気づきませんでした。
王子は一目でシンデレラに恋をし、二人は ワルツを踊り始めました。
夢のような時間はすぐに経ち、シンデレラが気がついたときには、 約束の12時が迫っていました。
12時を過ぎると魔法がとけてします。シンデレラは王子に 名前も告げずに、大急ぎで舞踏会を後にしました。その時、階段に片方のガラスの靴を落として しまい、シンデレラの後を追った王子が、
その靴を見つけ、拾い上げました。 シンデレラが去った後、王子はガラスの靴の持ち主を求めて、
国じゅうの家を訪ねました。
なかなか靴に合う女性が見つけられない王子は、とうとうシンデレラの家にやってきました。
継母と姉たちも、争ってなんとか靴に足を入れようとするのですが、靴が小さすぎて入りません でした。
そんな騒ぎの中、王子はふと、
部屋の片隅にいるみすぼらしい身なりをしたシンデレラに 目を留め、何かの予感を覚えました。
王子がシンデレラの前に靴を置くと、シンデレラはそっと 靴に足を差し入れました。
あつらえたようにぴったりでした。
シンデレラは、隠し持っていたもう 片方のガラスの靴を王子に差し出し、
王子はその靴をシンデレラに履かせました。
王子は シンデレラをお城へ連れ帰り、数日後、王子とシンデレラは結婚し、幸せに暮らしました。
〜1幕〜
シンデレラ:北沙彩
仙女:倉内七
アナスタシア:尾崎佑夏
ドリゼラ:横溝穂花
トレメイン夫人:瀬戸口高史
お父さん:細谷海斗
バレエ講師:コスチェチェンコ ヴィクトリア、チャバニュク ボグダン
時計の精:中林恭子
春の精:奈良井琴実
夏の精:矢野まどか
秋の精:奥田理子
冬の精:井口陽花
時の妖精達: 今井萌々香、岩田風花、上田ジャクリン、太田有紀、小川鮎夏、鶴岡千尋
松浦季咲、森川美沙、山田朗代、𠮷本渚、小巻百香、三宅乃愛
トカゲ:坂井大介 、池田健人
ネズミ:佐田萌子、仙波花菜
メイド:近藤沙樹
小ネズミ:木村舞 、瀬戸口葵、髙橋笑美理、布施琴羽、久田 菜希彩、佐川仁香
〜2幕〜
シンデレラ:北沙彩
王子:清水健太
仙女:倉内七
アナスタシア:尾崎佑夏
ドリゼラ:横溝穂花
トレメイン夫人:瀬戸口高史
時計の精:中林恭子
王宮貴族達:井口陽花、奥田理子、奈良井琴実、矢野まどか
招待者達:今井萌々香、岩田風花、上田ジャクリン、太田有紀、小川鮎夏、鶴岡千尋
松浦季咲、森川美沙、山田朗代、𠮷本渚、小巻百香、三宅乃愛