『君は日本人だろ?日本のバレエ界のことをどう思っているのだ?』
Kobe International Art 代表
瀬戸口 高史
Takashi Setoguchi
これは、私がミラノ・スカラ座のカンパニー公演『こうもり』に出演していた時、ローラン・プティ―氏からかけられた言葉です。
この言葉が今の活動の原点であり、活力につながっているといっても過言ではありません。
ダンサーとして海外で活動を続けながら、「世界のバレエ界」「日本のバレエ界」について考えるようになり、大きな決意をし2003年に帰国。バレエ教室の運営とバレエの普及活動を始めました。
ボランティア活動、地域活動を経験するうちに、日本におけるバレエや芸術の位置づけが海外と違うことも知ることになりました。
現在の日本において、バレエや芸術を広めることは容易ではないでしょう。しかし、多くの賛同や協力者の皆様がいれば、必ずそれは現実のものになると信じています。
色々な垣根を乗り越え、バレエや芸術を親しみやすく身近に感じていただけるよう、全力で活動中です。
Profile
【1984年】
神戸に生まれ、6歳の時に貞松・浜田バレエ学園でバレエを
始める。
【1999年】
当時のイングリッシュナショナルバレエスクール校長キャサリン・ウェイド氏に入学を許可され、編入と言う形で、
イングリッシュナショナルバレエスクール入学。
2年間の勉強の合間に、イングリッシュナショナルバレエ団の
カンパニー公演にもアンダースタディー(代役)などで参加。
【2001年】
卒業後、17歳で香港バレエ団に入団。 クラシック作品
「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」、「ロミオとジュリエット」
以外にも、 香港でしか味わうことの出来ない
「ラストエンペラー」、「ムーラン」などの作品にも出演。
アメリカツアーにも参加するが、怪我のため香港へ帰国。
【2002年】
怪我の治療も兼ねて、イタリアのミラノスカラ座のバレエスクールに入学。イタリアを代表し、世界で活躍する振付家の作品の指導を
受ける。 在学中、ミラノスカラ座バレエとの契約を結び、
カンパニー公演に出演。 ローラン・プティ氏の作品「コウモリ」と出会う。
【2004年】
滞在許可の壁が立ちはだかり、イタリアのトリノバレエ団に
入団。 ソリストに昇格し、数々の世界的なダンサー達が出演するガラ公演にも出演。
【2008年】
当時の芸術監督マールク・ディボウ氏の誘いでスウェーデン王立
バレエ団に入団。 カンパニーメンバーや一流の講師、振付家と
共に、世界を代表する作品など多くの公演を経験。
【2013年】
日本に帰国。 バレエ教室(Prima Stella Ballet)の運営と共に、
バレエの普及活動を始める。
【2016年】
8月に Kobe International Art を設立、現在に至る。